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help リーダーに追加 RSS 「金春屋ゴメス」   西條 奈加

<<   作成日時 : 2008/03/21 18:05   >>

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ゴメスって、いったい何?

かなりインパクトのある題名で、
この本を図書館で見つけたときには、そうそう!そうだった!読んでみたかったんだ!っと即借りたのでした。

そうして・・・予想通りの面白さ。
読了後、「あー、面白かった!」っと本を閉じることの出来た奇想天外な設定の時代劇でありました。

【日本ファンタジーノベル大賞大賞(第17回)】受賞作だという、この作品。
そうファンタジー・・・時代小説だけどSFでミステリーでもあり、なによりもゴメスがすごい。
ゴメスっていうのは、
大盗賊も疫病神も思わず黙る、容貌魁偉、冷酷無比、極悪非道、厚顔無恥な、
金春屋ゴメス」こと長崎奉行その人で、本当は・・・。

時は人類がお月様にも住もうって時代。
そんな時代に鎖国を貫く「江戸」の国が存在し、
19世紀の江戸を忠実に再現し、人々は暮らしておりました。
ゴメスももちろんそんな御符内に住む1人。
主人公辰次郎は大学生で、
日本から同じく江戸へ向かう松吉や奈美と、竹芝埠頭から舟に揺られて江戸国に着いたのでした。
裏金春の面々もいい味出してるし、調子のいい江戸言葉でスイスイ読み進めます。

ゴメスが黒鬼丸を駆って登場するシーンなど私の頭の中では、
歌舞伎調の世界に桜の花びらなんかハラハラ舞わして、
設定やら季節なんかてんで無視した空想劇場が繰り広げられたのでした・・・。
岡田嘉夫さんの絵がぴったり嵌まると思うのですが。

電話も電気も便利なものなど何もない自給自足の生活、
そんな生活は人にとって実はとっても大事だよな・・・と思わせておいて、
しかーし、
人の生き死にに係わる場合、手に届くところに病が治せる薬や場があるのなら、
何をおいてでもそれを使用したくなる気持ちも解るなぁ。
あんな事件が起こったのもそこの所が原因であって・・・。

第2弾「芥子の花」も読んでみようと思います!


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