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普通だと思って行動していることが、実は難しいことであるならば、ちょっと怖ろしい世の中である。 “普通の人”が簡単に、驚くような犯罪に走るのでは、たまらない。 犯罪に走る人は我々と同じ普通の人であって欲しくない。 「ああ、やっぱり、普通じゃないもんね。」と言って安心したいのだ。 だから後日インタビューなんかで「おとなしい良い子でした。」「成績も優秀で・・・」なんてコメントが出ると、 空恐ろしくなるのだ。 ほんの些細な不平不満。 誰もが感じる不平等感。 ほんの一歩踏み外しただけで、加害者になりうる。 そんな漠然とした不安を煽るような報道。 閉塞感に満ちた先行き不安なご時勢・・・。 ああ、とりとめもない思いがなんだかグルグル廻る・・・。 (花の金曜日、真夜中に洗濯機を廻していたせいかっ!?) この本を読んだ後、なんだかしばらくズズーンときてしまいました。 決してドロドロした物語ではないのだけれど。 主人公は、大企業の社報編集員の杉村三郎氏。 名前からして平々凡々な彼は、実におっとりした“良い人“を絵に描いたような人物に思えます。 そんな彼の奥様はなんと、彼が勤める大企業の会長の娘なのです。 (2人のなり初めは1作目『誰か』にて。 こちらのラストは○○サスペンス調で、あの主題歌が流れ、 映像もありありと浮かぶようでちょっとびっくり。) 妻と娘に囲まれ恵まれた生活。 そんな彼が、無差別連続殺人事件の犠牲者の孫娘と知り合うことから、 事件に巻き込まれていきます。(進んで飛び込んでいくが正解・・・?) シックハウス症候群、土壌汚染、フリーター、老人問題にネット社会など、 現代の社会が抱えている様々な問題が絡み合っていながら、 わかりやすい文章はさすが宮部さん! 久々の現代物で、 気がつけば自分の隣にある(自分自身も内包する)、 ほんのちょっとした毒について考えさせられます。 誰もが普段は心の底にしまってある暗い感情。 いつもは思いもしないそんなことが、 彼女の小説読むと「ああそうだった。」と思い起こされてしまう。 このお話に登場する原田いずみちゃんは明らかに常軌を逸していて、 可笑しくなるほどだけれど、物事をあんなふうに見てしまうことってあるかも・・・。 どこかとぼけた杉村さんの事件は、これからも続きそうな余韻を残して物語は終了します。 連続無差別毒殺事件(果たしてその通りなのか?!)が、 実際にはこんなにもきちんと解決してるかなぁ。 ・・・現実社会でもそうあって欲しいけれど。 こうして書いてみると、始めの”我々と同じ普通の人”って何? 文中にとても印象深いセリフがありました。 多少過激だけど、同じ思いの人発見。 探偵の北見氏と杉村氏の会話です。 「こんなにも複雑で面倒な世の中を、他人様に迷惑をかけることもなく、時には人に親切にしたり、一緒に暮らしている人を喜ばせたり、小さくても世の中に役に立つことをしたりして、全うに生き抜いているんですからね。立派ですよ。そう思いませんか」 あぁ、だけどやっぱり、それは当たり前のことで、 ”普通”は”普通”じゃなくちゃ。 ”立派”なものにしてはならない・・・でしょ?! |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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”普通”がすごい、 |
shiho 2008/06/25 21:32 |
毒は、すこーしずつ、すこーしずつ入ってゆくと、 |
cochi 2008/06/26 13:57 |
今の子育ては難しいね・・・ |
sachi 2008/06/27 16:34 |
sachiさん、 |
cochi 2008/06/30 22:42 |
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